カテゴリー: Internet

オレとダウンロードボタンとバナー画像

199X年、世界はインターネットの波に飲まれた! あらゆる生命体は絶滅したかに見えた。しかし、人類は死に絶えてはいなかった。

さておき、今年の 3月は WWW 30周年だったそうな。となると誕生したのは 1989年、平成に改元して間もない 3月ってことか。へえ。

この機に平成を振り返りつつ、あの頃のワールド・ワイド・ウェブに思いを馳せてみよう。SVGA ハイカラーの CRT 画面を賑やかしていたのは、ソフトメーカー各社が用意した多種多彩なバナーボタン。当時アナログ回線のナローバンドにも関わらず、ボタンをクリックしちゃー必死になってソフトをダウンロードしたものさ。

あの 88 x 31 ピクセルのボタン画像や 468 x 60 ピクセルのバナー画像、ボクのホムペにも貼ろうかなあ……でも令和の現代にあの頃のバナーボタン画像を探しても、これが意外と見つからねンだわ。昔は大手・個人HP問わず、至るところにペタペタ貼ってあったのになぁ……

だので小生、漢の意地をかけて Internet Archive: Wayback Machine から拾い集めてきました。img タグの alt 属性の文字列も可能な限りママで流用。公式ではなく、有志作成らしき怪しい画像も含まれている。ご了承願いたく。

Adobe

Acrobat Reader 系

アドビの純正 PDF リーダー、Acrobat Reader のダウンロードボタン。後に Adobe Reader と改称。ソフト自体は起動時の高負荷ゆえか、ネットの一部から「ブラクラ」呼ばわりされるほど嫌われていた。

Acrobat Reader Adobe PDF Online

そのほか

ほかの Adobe ソフトのボタン画像。どれも最近聞かない。GoLive とか LiveMotion、懐かしスな。

Apple

QuickTime

アップルコンピュータのマルチメディアファイル再生・編集ソフト、QuickTime のダウンロードボタン。

Made on a Mac

2002年頃。5色のカラーバリエーションの中から 1つをランダム表示する仕掛けが施されていた。

それも 2003年にはブルー 1色展開となった模様。

そのほか

そのほかのボタン画像。

Macromedia

マクロメディア社のボタン画像はばかばかしい程に種類がある。その上デザインをバージョン・アップの都度変えてくる。まとめるのに難儀した。迂闊に踏み入ってはならぬ泥沼。

Shockwave 系

“GET Shockwave” のフレーズでおなじみの download ボタン。とにかくやたらと種類がある。よほど製作スタッフが暇だったのだろう。ここに紹介するのはメジャーどころに絞った。悪しからず。

Shockwave Flash Authorware

Made With Web Buttons 系

作成ソフトをアピールしたい時に貼るボタン画像。周到にも各ソフト専用のものが用意されている。これも極一部。マジ乱造しすぎ!

Director Dreamweaver Fireworks Flash

Microsoft

Internet Explorer

MS 謹製のインターネット・ブラウザ、Internet Explorer のダウンロードボタン。派生系がやたらとあり、公式か否かの判断が難しかった。

Windows Media Player

WMP こと Windows Media Player のダウンロードボタン。こちらはバリエーションが少ない印象。

Netscape Communications

国内では「ネスケ」の略称で親しまれたインターネット・ブラウザ Netscape Communicator。でも競合の MSIE と比較すると、バージョン 4.7 辺りまではバグが多くて不安定だった。Netscape Now!

RealNetworks

その昔、エロ動画といえばとにもかくにも rm。だから若くて健康的な男性の所有するパソコンには、再生ソフト real player が必ずインストールされていたものじゃよゲフンゲフン

おまけ

Amiga 系。ほとんどが 2000年以前に作られたボタン画像なのでシロウト臭も一入。

AOL,Gateway2000,nullsoft Winamp,石丸電気などのボタン画像。

mp3 プレイヤー Rio と安愚楽牧場のバナー画像。いろいろ趣き深いスな。

まとめ

WWW 黎明期はウェブサイトの製作環境に乏しく、画像一枚を仕上げるのにも一苦労。勢い、どうしても文章ばかりの地味なページになってしまいがち。そんな冴えないショボクレたページでも、ボタン画像やバナー画像を貼ればお手軽に彩りを加えられる。なにより見栄えがしてカッコイイ。当時に好んで多用された理由はこの辺りにあると思われ。いわばまさに時代の徒花なのでありんす。

worth坊や

〈ふ・し・ぎ〉感覚のスペースパラノイド。かけるタイプ。何するんか。放せ

シェア
投稿者
worth坊や

最近の投稿

皐月賞 – 2024年4月14日(日)

春色、競馬! きょうは第84回 皐月賞。これは難…

2024年4月14日

桜花賞 – 2024年4月7日(日)

桜満開の中、競馬。きょうは第84回 桜花賞。人気…

2024年4月7日

大阪杯 – 2024年3月31日(日)

あ、競馬。本日開催の第68回 大阪杯は、波乱の展…

2024年3月31日

高松宮記念 – 2024年3月24日(日)

競馬しようぜ! 折も折、春の GⅠが始まる。まず…

2024年3月24日

通算3650日目のログインボーナス

ギマ美 さてさてー、突然ですが、今回は皆様に重要…

2024年3月9日

「フォレスト・ガンプ」のブルーレイを比較した件

やあ、ぼくは worth坊や。呼び名も wort…

2024年2月29日