やあ、ぼくは worth坊や。呼び名も worth坊やです。
気が付くと手元に「フォレスト・ガンプ/一期一会」のブルーレイが二種類あった。ウソです、本当はぼくが二枚ともお金を出して買ったものです。
この二枚に一体どんな違いがあるんだろう。気になったので、いろいろと比較してみた。この話は、その結果をまとめたものです。
この記事はフォレスト・ガンプさんの口調で読むといいと思う。ついでにいっとくけど。
映画「フォレスト・ガンプ」とは?
その前におさらいです。「フォレスト・ガンプ/一期一会」は、1994年に公開されたアメリカ映画です。トム・ハンクス演じる主人公の名前が、そのまま作品の題名になっています。
フォレスト青年の半生を通じアメリカ合衆国の近代を振り返る、とてもユニークで感動的なストーリーです。その年のアカデミー作品賞を受賞しています。
監督はロバート・ゼメキスさんです。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」三部作が、とにかく有名なんだ。
2022年には 4Kニューマスター版も上映されました。
ブルーレイは開けなくてもわかる
ここに二種類の箱、もといパッケージがあるね。最初に発売されたのが向かって左側、背景が白い方です。公開時のパブリシティと同一のデザインがカバーになっています。以降、こちらを便宜的に「無印版」と呼ぶよ。
そして右側が、製作 25周年を記念した「デジタル・リマスター版」。2019年に発売されました。最新のデジタル技術で再度マスタリングされています。カバーは青い背景になり、フォレストが正面を向いて座っているデザインになりました。
ぼくは無印版の方が好きだな。おなじみの見慣れたデザインだからね。
内容を比較してみた
ひとまず、ディスクの内容を比較してみました。
商品名 | フォレスト・ガンプ 一期一会 | フォレスト・ガンプ 一期一会 デジタル・リマスター版 |
---|---|---|
メーカー型番 | PBH-134627 | J1 148986 |
JAN | 4988113745970 | 4988102786175 |
発売日 | 2012年9月14日 | 2019年7月24日 |
ディスク総容量 | 32.9 GB | 45.4 GB |
本編時間 | 2:22:09 | 2:22:05 |
本編映像ビットレート | 26560 kbps | 25000 kbps |
オリジナル音声仕様 | 5.1DTS-HD Master Audio | ドルビーアトモス/ドルビーTrueHD |
日本語吹替音声仕様 | 2.0chドルビーサラウンド | 2.0chサラウンド |
特典 | なし |
|
ビットレートの計測には BDInfo を用いたよ。
後発のデジタル・リマスター版も、本編のプロットに変更点は見当たらないよ。新規シーンの追加や再編集、視覚効果修正などはありません。
だけど、どういうわけかデジタル・リマスター版の本編時間は、無印版より 4秒ほど短かった。調べたらチャプター 1 と 19、つまりオープニング・シーンとエンドロールが 2秒ずつ短くなっていました。黒幕・無音の部分を詰めたのかな。観ている分にはぜんぜん気が付かなかったけどね。
メニュー画面の比較
つぎに、収録映像の比較です。だけどブルーレイ・ディスクからキャプチャーした生画像をそのまま掲載するほど、ぼくは馬鹿じゃないよ。馬鹿は馬鹿をやることです。
だから、ここでは HD サイズに縮小して、webp へ変換したものを掲載しました。トリミングや色調補正処理はしていません。
まずはメニュー画面。無印版は動画で構成されています。劇中の印象的なシーンが舞い落ちてくる趣向で、とても賑やかで凝っています。
一方、デジタル・リマスター版のメニュー画面は静止画一枚のみ。背景の白さも相まって、少し寂しい印象を受けるよ。
メニュー画面は、無印版に軍配が上がると思う。
本編映像の比較
ここでは本編の映像を比較します。はじめに無印版、次がデジタル・リマスター版。どれも固定カメラのシーンを選んだよ。そうしないと後で画像を比べるときに、とても大変な思いをするんだ。
違いがわかってもらえたかな。デジタル・リマスター版は総じて、
- 画角が少し広くなった
- 少し窮屈だったレイアウトが広くなり、立体感が増した
- アスペクト比が正しくなった
- わずかな縦伸びが修正され、より正しい比率になった
- 色味が変わった
- デジタル・リマスター版は鮮やかな発色。緑色がやや強めだけど、動画だと目が慣れるのか、さほど気にならない
対して無印版は青味が強く、暗い。くすんだ印象を受ける - ディテールが鮮明になった
- 解像感が上がってより明瞭に、よりシャープになった
デジタル・リマスターを謳うだけあって、「デジタル・リマスター版」の映像の方がキレイです。やっぱり。
日本語字幕と日本語吹替音声
結論からいうと、日本語字幕と日本語吹替音声は、無印版とデジタル・リマスター版とで同じです。
- 日本語字幕
- 字幕翻訳は安定の戸田奈津子
- 日本語吹替音声
- 吹替音声は共に 2.0ch なのが少し残念。ちなみにパッケージに記載はないが、デジタル・リマスター版の日本語音声も Dolby Surround で収録されている
フォレスト役の江原正士さんは熱演。ぼくはクライマックスの墓参のシーンで、いつも涙ぐんでしまうんだ。
二枚とも同じなので、この勝負は引き分けだね。
特典
最後に特典を紹介します。『音楽でたどる「フォレスト・ガンプ」』。これはデジタル・リマスター版に収録されています。
メニュー画面でこの機能を有効にしておくと、本編再生中、当時の流行歌が流れるシーンで、その曲の解説動画へと切り替わるんだ。この作品は懐かしい楽曲がたくさん流れるから、すごく親切な機能だね。
特典については、デジタル・リマスター版の不戦勝です。
どちらを選べばいいかな?
どちらか一枚なら、ぼくはデジタル・リマスター版を選ぶよ。映像も高画質になったし、オリジナル音声はドルビーアトモスで臨場感が増した。それに、特典映像も入っているからね。
でも、どうしても無印版が欲しかったら、両方を同時に買うのがいいと思う。思ってなくても。
ぼくの話はこれで終わりです。購入を検討している人の参考になれば、嬉しいよ。それじゃあ、さようなら。インターネットも一期一会です。
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