ゼロ・グラビティ

レイトショーで映画「ゼロ・グラビティ」を観てきた。

ゼロ・グラビティ面白かった。いつの間にか身体を強ばらせていた。手に汗握った。スクリーンから目が離せず、ポップコーンを口に運ぶ暇がない。あっという間の 91分間だった。

この作品には込み入った脚本の仕掛けやドラマチックな展開はない。あるのは、宇宙空間に単身取り残された女性飛行士が地球への生還を目指す、というストーリーのみ。過剰な演出や劇伴を排し、ストイックとも思えるシーン構成で綴られたフィルムは、まるで宇宙物のドキュメンタリー映画を観ているかの様。結果、作劇面に於いてリアリティの向上に大きく貢献している。

ほぼ全編に渡って用いられている特殊撮影の出来栄えも秀逸。緻密なモデリングにより CG 出力された宇宙船や軌道物は、もはや本物にしか見えない。無重力での表現も過去の記録映像と比較して何ら遜色のない仕上がりで、素人目には真贋判別不可能だろう。

そして 3D 表現。臨場感の増大に効果的に使われている。手前に吹き飛んでくる爆発物の破片に息を飲む事もしばしば。これはぜひとも 3D 環境の劇場で観るべき作品だ。

賞レースの最有力候補というのも納得の出来栄え。老若男女、万人にお勧め。大満足。

オレ的評価

4.2


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