トランセンデンス


そういや先週、試写でトランセンデンスを観てきた。封切られたので感想を書いてみる。

トランセンデンスのポスター昭和の頃からあるような、コンピュータに支配される社会を描いたスリラー作品。だけど恐怖が全然伝わってこない。説得力がなく説明不足のストーリー。スケール感を掴み損ねる舞台設定。世界を巻き込む壮大な話なのか、それとも片田舎の出来事なのか。時間の経過に首を捻る事もしばしば。

題材にそぐわないカメラワークと画面構成。人物描写も薄っぺらで、主役のジョニー・デップはちっとも天才学者に見えない。何より一番ごまかしちゃいけないペリフェラルをごまかした。呆れて言葉もない。

劇中、コンピュータにアップロードされたジョニー・デップとは、モニター画面越しに音声でコミュニケーションする。しかしディスプレイに映るムサくて無愛想なデップを眺めるのはひたすら苦痛。あれならマックス・ヘッドルームでも見てた方がマシ。

もっとマンガっぽく撮った方が良かったのでは。最後はポール・ベタニーもネットにアップロードしてサーバー内の電脳世界で対決させるとか。でもそれじゃまんまマトリックスになってしまうか。

テクノロジーに疎い人が作ったサイバーっぽい作品、と感じた。残念な出来。だが上映後には泣いていると思しき女性客も散見した。オレの心が汚れているのだろうか。オレの精神こそネットにアップロードしてサニタイズが必要なのかも知れない。

 
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