クーロン黒沢の新刊、「暗黒アジアン・ハッカーズ」を読む。冒頭からいきなりタイゲン貿易のハナシでド肝抜かれる。正式には「大源」と表記する事や、PD コピーの時に買う Monkey Island のラベルが貼ってある生フロッピー、あのラベルのデザインがクーロン黒沢の仕業だったと判明したのが収穫である。
あとはいつもの暗黒系の記事ばかり。今作はアジア方面及びゲームカセット系の内容に傾いてるのが特徴……ネタ不足か、はたまた新たに加わった 2人の書き手の影響か。それから巻末にもあったけど、山田君(イラン人)のインタビューが無いのはやっぱり残念。
話をタイゲン貿易に戻すと、オレもちょこっと通ってた時期があった。だけど延々アミガのメガデモのコピーだけして、ちっとも買い物しなかったから嫌な客だったろう。でもあの頃学生だったオレに取って、アミガのデモ FD の入手先ってタイゲンぐらいしかなかったんだよう。
後に PD ディストリビュータの 17Bit とかに直接注文すれば一枚 £ 2 ぐらいで手に入る、ってのが分かってからは、そんなお行儀の悪いコトもしなくなった。だけど、その分顔も出さなくなってしまった。アミガの周辺機器やソフトに限って言えば、タイゲン貿易には割高な印象を持っていた。
タイゲンの思い出を更に語りたいところだけど、晩年の事は……よく知らねんス。イギリスやらアメリカに直接注文を出すようになったので、国内のお店を使わなくなってしまったのだ。タイゲンが夜逃げしたってのはウワサには聞いてたけど、その頃オレは手作りケーキ屋の上の部屋にあったアミガ屋に行く様になっていたし。
その分裂後の片割れの店もまだ営業してるのかどうか。久方振りに HP に繋ぐもアクセス不可。やはり消えたのか? この暗黒世界も諸行無常である。
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